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Aラインのあれこれ

Aラインって?とったことはあるけどなんで入っているかはいまいち… 

そんな気持ちがこの記事を読むと 

明日から、Aラインの患者受け持ちにならないかな?なんて思えちゃうかもしれません 

 

★今日受け持ち、記録を書くために観察項目だけ見たいひとはここに飛んでください→ 

 

Aラインなんて毎日いみてますこんな記事( ゚Д゚)ぺっ って場合は目次から興味ある部分だけ覗いてみてください。意外と忘れてたなぁってことありますよ 

 

・Aラインとは 

 加圧バック 

 0点校正 

・Aライン挿入ポイント 

・Aラインのみかた 

 波形 

 呼吸性変動 

 オーバーシュート(とがってる) 

 アンダーダンプ(なまってる) 

・Aライン管理の注意点 

 

Aラインの概要 

簡潔にいうと動脈へサーフローが留置してある状態 

看護技術であったり解剖学的お話は割愛します 

 

☺<AラインのAって? 

(^^)<Artery 動脈って意味だよ 

☺<このぶら下がっている点滴は何ですか? 

(^^)<動脈は圧が高く加圧しないと逆血して閉塞してしまうので、生理食塩水を加圧バックで加圧しているんだよ 

ちなみにこれはちゃんと緑のラインまで空気がはいいていたら2~4ml/Hで生食が流れている状態になるの 

だから自分の受け持ち時間では必ず加圧バックの空気がはいいているか、生理食塩水の残量があるか確認しないと『つ、詰まっている( ;∀;)』なんてことになるから気を付けてね 

 

0点校正とは 

Aラインは腋窩中線(大動脈起始部~右房)の高さに合わせる、0点校正の手順は各施設で説明があると思うのでここではずれるとどうなるかを記載しておきます 

腋窩中線より1㎝上にずれると0.74mmhg程度低く表示されるそうです 

実際にトランスデューサーを患者より高い位置へ持ち上げてみてください、血圧は低く表示されるはずです 

逆に患者の体よりも低くしてみてください、血圧は高く表示されるはずです 

自分でやってみることで頭にのこり、あれ極端にひくいな…あ体がギャッチアップでかなり下にずり落ちているからか!など考えることができると思います 

アラームが鳴ってほかのスタッフがびっくりするので必ず周りに伝えるかアラームを一時消音にして行ってくださいね 

 

どんな患者に入っているのでしょうか? 

循環が不安定厳重管理が必要 

手術などの継続的な循環管理が必要な場合 

頻回な動脈血液ガス分析が必要な場合(人工呼吸器管理中など) 

 

 

まずなんでわざわざ動脈に入れるの? 

これは答えられる方も多いでしょう。 

☺<重症患者は採決頻度がおおいから? 

(^^)<もちろんそれもありますが大きく分けて2つのメリットがあります 

 

『Aライン2つの大きなメリット』 

1血圧が24時間タイムリーに見れること 

 不整脈が起きた時、体位交換をしたとき、INOUTバランスによる変化、ショックによるもの 

 重症患者は一般病床にいる患者に比べかなり循環動態が変わりやすいですよね 

 それをタイムリーに知ることで早期に対応することができます 

 (^^)<個人的に波形の形などから得られる情報もめちゃくちゃアセスメントに役立ちます 

 

2酸素化を値として見れること 

酸素化だけ?もっと他にもわかるよ?って声が聞こえてきそうですね 

電解質であったり乳酸、HCO3-、PHに関しては採血や静脈血液からでも評価できます 

 

そのほかにも 

四肢外傷、熱傷患者でマンシェットが使用できない場合 

 

Aライン挿入ポイント 

Aラインは医師が入れるから看護師はすることないんじゃ… 

(^^)<医師が動きやすく介助できるに越したことはないからね 

Aラインは穿刺、固定のし易さから橈骨動脈に入れられることが多いです 

しかしまれに遠位橈骨動脈(出血、神経障害の合併症が少なく、また手首を固定しなくて済むので患者の負担が少ない) 

足背動脈(橈骨動脈よりも高く表示されやすい)からのアプローチをする医師もいる 

 

実質橈骨動脈が圧倒的に多いので橈骨動脈アプローチの介助ポイントを伝えますね 

手首の下にタオルなどで枕を作り、橈骨動脈が伸展し拍動が確認しやすいようにする 

手をテープで固定するとなおいれやすい 

ちなみに固定前にサーフローの接続部にゆるみがないかしっかり確認しましょう 

動脈は圧が高いから接続が緩いと、気づいたら血だらけに( ;∀;)なんてことにならないようにしましょう 

接続部は必ずと言っていいほどエアが入ります 

動脈に空気が入るとどうなるのか…空気が流れ着いた先で空気塞栓症を起こします。1mlでも致死量と言われていますので十分注意しエア抜きをしましょう 

挿入時のみではなく、加圧バックのルート交換時にもエア抜きはお忘れなく 

 

Aラインのみかた 

まずは普段見ているとおり血圧は正常か異常か? 

ちなみにAラインは常に平均血圧も計算して出してくれています。 

平均血圧の計算法は覚えていてもわざわざ計算する機会は少ないと思うので覚えなくてもいい。とういのが個人の見解です 

ただ収縮期血圧、拡張期血圧、平均血圧それぞれが何を意味しているのかは理解しておきましょう。 

血圧はなぜ低いといけないんですか?それは各臓器に血液を介して酸素を届けないといけないからですよね? 

つまり私たち看護師が血圧をはかって得たい情報は、患者さんの各臓器にしっかりと酸素を供給できる程度の血圧があるかどうかです。 

平均血圧は組織還流を決定するといわれています 

血圧は低めでも平均血圧が保てていると、臓器に酸素を届けられているということになります 

(^^)<つまりとっても大事だということを覚えておきましょう 

 

そして意外と大事だけど見られていないのは脈圧です 

収縮期血圧弾‐拡張期血圧=脈圧 

 

 

次に波形です 

みなさんはいまAラインの圧波形を頭のなかで思い描くことができますか? 

波形から得られる情報はかなり多く、これを数値化したものがフロートラックと言われるものですね。 

フロートラックのことを話し始めると長くなってしまいますので別の記事で書きますね。 

この波形からわかることは1回拍出量と血管抵抗です 

さあ、今から嫌なこと言いますよ? 

血圧を構成している要素の式覚えていますか?看護学生時代いやというほど聞かされたのに忘れていませんか?? 

血圧=心拍出量×末梢血管抵抗 

ですよね? なので動脈波形からこの二つがわかる、といわれれば。なんとなく腑に落ちますよね。 

①の色がついている部分は一回心拍出量を示し、脱水時などでは面積が小さくなります 

②の角度は血管抵抗を示しています。抵抗が高いと血液を送るのに時間がかかり角度は狭く鋭利に、敗血症などで血管抵抗が低いと図のように急激に落ち角度は広く鈍角となります 

次に③のこの部分、これはディクロティックノッチ(Dicrotic notch)と呼ばれます。 

今後IABPを勉強する際にも出てくる重症な部分ですので、自施設でIABPを使用しているのであれば覚えておいて損はないと思います。 

ちなみにこの部分は 

それ以外にも④の立ち上がりが緩やかだと大動脈弁狭窄、後負荷増大、心機能低下を示唆するといわれていますが 

私自身そこまでは見れていないし、どれくらいが緩やかかはいまいち判断しづらいです。 

 

次は動脈圧波形の呼吸性変動について 

 

先輩から『Aライン呼吸性変動あるからハイポっぽいなぁ』なんて聞いたことありませんか? 

呼吸性変動?ハイポ?ってなりますね。まずは呼吸性変動の前によく使うハイポとは 

ハイポボレミア(hypovolemia)=循環血液量減少ですね 

出血などの循環血液量減少ではなく、主に血管内脱水っぽいみたいな意味合いで使われているところが多いのかなと体感的に思います 

ではなぜ循環血液量が低いとAラインは揺れるのか 

これは胸腔内圧が関係してきます。 

難しいですが人工呼吸器をつけるとなぜ血圧が下がるのか?とも関連が深く必ず出てくるところなのでこの際覚えちゃいましょう! 

肺が膨らむと胸腔内圧が上がります。簡単に考えると胸のあたりで2つの風船が膨らんでいる状態ですね。 

全身から血液が返ってくる静脈はこの風船が膨らむと圧迫され内腔が狭くなる 

 

普通の道と狭い道どちらのほうがより多くの血液量が返ってくると思いますか? 

もちろん狭いと心臓に帰ってくる血液は少なくなりますよね。 

帰ってくる血液量が少ないということは出ていく血液量も少ないはず。=一回心拍出量は減少します 

そして、帰り道が狭かったから帰れなくで滞っていた血液は、呼気で肺がしぼんで道が広がったらどうなると思いますか? 

一気に帰ってくるんです。 

するとたくさん帰ってくる分出ていく血液量も多いはず。=一回院拍出量は増加する 

 

さあここで先ほどの動脈圧波形どこかを見れば一回心拍出量がわかるんでしたよね? 

そうです、ディクロティックノッチまでの面積で一回心拍出量がわかるので 

吸気には一回心拍出量が低下し、呼気には一回心拍出量が上昇するという現象が起こるため 

こー-んな波形になっちゃうってわけですね。 

◆画像 

ちなみにSPO2の波形ありますよね、あれは動脈血液のHbがどれくらいの割合酸素と結合しているか見ているものなので波形は動脈の波形に類似します(圧やノッチはわかりません) 

そのためSPO2の波形も血管内脱水時には呼吸性変動を示します。 

 

☺<この人も波形が波打ってる!!先輩脱水ですか?? 

(^^)<お!早速波形までみれてえらい!!だけどこの人は不整脈で脈がみだれているので脱水によるものか不整脈によるものかはわからないのよ、なのでSR患者じゃないと呼吸性変動の判断はむずかしいの 

ポイントは患者の呼吸サイクルに合わせて波打っているかどうかだからね 

☺<なるほど… 

(^^)<でも血圧を数字だけではなく波形まで見れたのは素晴らしいよ 

 

次にオーバーシュートについて 

圧波形がとがっている状態 

◆画像 

この波形の状態だと血圧の信ぴょう性が低く 

具体的には収縮期血圧は本来より高く 

拡張期血圧は本来よりも低く表示されてしまう 

そのため各勤務に1度程度Aライン血圧とマンシェットでの血圧の差が大きくないか確かめるのは必要です 

※ルートが長すぎる場合にもオーバーシュート波形になる要因となるので、危険にならない程度の適度な長さにしましょう 

 

アンダーダンプ 

アンダーダンプよりも波形が鈍っている、のほうがよく使うと思います 

◆画像 

サーフローが血管壁に当たっていたり、折れ曲がっていたりするとこのような波形になります 

※加圧バックの圧が抜けていると鈍ることもあります 

 

オーバーシュート、アンダーダンプの確認法 

◆画像(3年27P) 

 

Aライン留置時の注意点 

まずは観察項目 

□刺入部の出血はないか 

□刺入部の発赤、疼痛はないか 

□0点は腋窩中線にあっているか 

□波形は出ているか(極度にとがってない/なまってない) 

□呼吸性変動はないか(波形は波打ってないか) 

□加圧バックの生食は十分な残量があるか、圧は緑ラインまであるか 

□モニターアラーム設定は指示通りか 

□ルート内にエアが入っていないか 

患者さんに甚大な被害を与えるベスト3 
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私の独断ですがとりあえずこれだけは起こしたくない合併症ランキング
1位 エアを入れてしまうことによる空気塞栓です。脳へ飛べば脳梗塞など 
2位 自己抜去による血種ができ末梢の虚血
3位 自己抜去、接続のゆるみ、三活操作ミスなどによる出血 

 

補足情報 

アレンテスト 

Aラインを留置すると橈骨動脈の穿刺部位から末端への血流が不足する可能性がある 

そのためAラインを留置する前に前もって尺骨動脈の血流が十分であるかを簡易的に確かめる方法 

ICUでAラインを留置する際、緊急性が高いことが多くあえて確認することは少ないが 

予定のカテーテル治療を行う際などは医師がアレンテストをしていることがある 

◆画像 

 

 

 あとがき

どうでしょうか 

思っていたよりAラインから得られる情報は多いと思いませんか? 

Aラインが入っている患者さんを受け持つとき 

☺<怖いなぁ、めんどくさいなぁ 

よりかは 

☺<こんなに患者の情報がわかるアイテムがついてるなんてラッキー 

と思えると素敵ですね 

実際慣れてくると、Aライン入っていない患者が状態変化した時 

☺<Aラインが入ってたら、血圧が下がった時点ですぐわかったのに、不整脈時にすぐ電解質が見れるのに、呼吸状態変化時にすぐ評価できるのに…Aライン様様 

ってなる人が多いはず